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罪を犯したほんの数年にひきかえて、永遠の苦しみという罰を与えるのは不当ではないでしょうか?

 罪の刑罰の長さは、決してその罪を犯すのにかかった時間で決めることはできません。人はほんの数秒で殺人を犯せるかもしれませんが、その正当な報いは終身刑でしょう。

 さらに、罪は必然的に人を神から引き離すものです。神と引き離された状態こそ苦しみです。その苦しみは、神から離れている限りいつまでも続くものであり、神から離れている状態は、罪を悔い改め、救い主を受け入れない限り、終わることがありません。そしていつかは、悔い改めることも、救い主を受け入れることも不可能になるときが必ずやってきます。そのとき、人は永遠に神から引き離されることが確定し、必然的に、永遠の苦しみを受けなくてはならなくなるのです。

 さらにまた永遠の苦しみは、罪を犯したほんの数年のために、もたらされるのではありません。何十年罪の生活を送ってきた人でも、悔い改めて、イエス・キリストを受け入れさえするなら、永遠の苦しみから逃れることができます。イエス・キリストを拒否することこそ、永遠の苦しみがもたらされる理由です。これは、罪のおぞましさや極悪さ、神の一点の汚れもない聖さ、イエス・キリストの無限の栄光を本当に理解している人ならわかるはずです。私たちに救いを得させるために、神がその驚くべき恵みによって遣わし、私たちの罪のために死なせてくださった御子をかたくなに拒絶し、罪の人生を選び続けるような者らは、永遠の苦悶を受けなくてはならない----この教理以外に、私たちの道義心を納得させることはできません。単に私たちは、罪への憎しみよりも、苦しみを受けることへの恐れの方が強いのです。イエス・キリストの栄光を愛するよりも、苦しみを受ける恐れの方が強いのです。だから私たちは、永遠に罪を選ぶ者は永遠の苦しみを受けるべきであり、神のあわれみをさげすみ神の御子をはねつける人間は、永遠の苦悶に引き渡されなくてはならない、という教えを受け入れることができないのです。

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