Seeking the Lord Early

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はやいうちにしゅをさがす

「わたしをあいするものを、わたしはあいする。わたしをねっしんにさがすものは、わたしをみつける」。　しんげん8:17

　みなさん。いまから、わたしがしようとしているおはなしは、イエス・キリストと、みなさんのたましいについてのおはなしです。

　わたしは、みなさんにしあわせになってほしい、とおもっています。でもわたしは、しっています。人は、たましいがしあわせでなければ、けっして、ほんとうにしあわせにはなれません。そして、わたしはたしかにしんじています。にんげんのたましいは、イエス・キリストをあいしていないかぎり、しあわせにはなれません。だからこそ、わたしはいま、みなさんにおはなししたいのです。――イエス・キリストと、みなさんのたましいについて、おしえたいことがあるのです。

　みなさん。わたしがおはなししているあいだは、みみをすませて、よくきいていてください。どうか、かみさまのみたまさまが、みなさんのこころにおはいりになり、そうすることができるようにしてくださいますように。わたしのいうことを、いっしょうけんめい、きくようにしましょう。なんのことをいっているのか、いっしょうけんめい、かんがえるようにしましょう。なにか一つでも、こころにおさめて、わすれないようにしましょう。わたしは、みなさんぜんいんに、とてもたいせつな、よいことをしたいとおもっています。わたしが、みなさんにむかっておはなししている、ということを、わすれないでください。――おとなの人にむかって、ではありません。みなさんにです。みなさんだけに、わたしはおはなししているのです。

　さて、ここには、なんとよろこばしいおことばがかかれているか、かんがえてみてください。こういわれています。「わたしをあいするものを、わたしはあいする。わたしをねっしんにさがすものは、わたしをみつける」。

　これは、じつにすばらしいことばです。でも、あなたは、このことばをいっているのは、だれだとおもいますか？　これは、かみのみ子、よのすくいぬしである、しゅイエス・キリストのおことばなのです。イエスさまは、ここで、「ちえ」とよばれています。でも、それがイエス・キリストのことだということは、すぐにわかります。なぜなら、ここで、この《ちえ》についていわれていることは、イエス・キリストのほか、だれにもあてはまらないようなことだからです。それでは、さっそく、イエス・キリストがなんといっておられるか、みてみましょう。

　みなさん。よくきいてください。これは、とてもたいせつなことです。

　1.　イエスさまは、わたしたちに、こういっておられます。「わたしをあいするものを、わたしはあいする」。さて、わたしたちは、ここからなにがわかるでしょうか？

　まずはじめに、とてもよろこばしいことが、いわれているとはおもいませんか？　よの中には、イエス・キリストがあいしておられる人々がいる、というのです。みなさんもしってのとおり、わたしたちはみんな、このよで、だれかからあいされたいとおもっています。かんがえてもごらんなさい。もし、あなたやわたしをあいしてくれる人が、ひとりもいきていなかったとしたら、なんといやなきぶんがすることでしょう。わたしたちのことを、すこしでもきにかけてくれる人が、だれもいなかったとしたら、どうでしょうか。だれもかれもが、わたしたちをむしして、ほったらかしにしていたとしたら、どうでしょうか。そんなことになったら、どうしますか？　わたしたちは、かなしいきぶんになり、みじめで、ふしあわせになることでしょう！　わたしたちはみんな、だれかからあいされたいにきまっています。

　よろしい。だとしたら、イエス・キリストからあいされることが、なんとさいわいなことか、かんがえてもごらんなさい。イエス・キリストは、かみのみ子ごじしんなのです。

　みなさんも、しってのとおり、このよでは、人々は、わたしたちをあいしてくれはするけれど、わたしたちのためになることを、なに一つできないことがあります。あなたのあいするおとうさんやおかあさんは、あなたをあいしてはいても、もしかしたらびんぼうなために、あなたのほしがるものを、かってあげられないかもしれません。あるいは、びょうきだったり、とてもとしをとっていたりして、あなたをたすけることがぜんぜんできないかもしれません。

　しかし、みなさん。イエス・キリストにはそうしたことは、ぜったいにおこりません。それがなぜだか、おしえてあげましょう。

　イエス・キリストは、とてもえらいおかたです。おうさまの中のおうさま、しゅの中のしゅです。ぜんぶのものを、おつくりになったおかたです。かみさまごじしんです。できないことがありません。したいことは、なんでもすることができます。

　おお、イエス・キリストのようなおかたからあいされるとは、なんとすばらしいことでしょう！

　さらにまた、イエス・キリストは、とてもゆたかなおかたです。あなたのたましいとからだにひつようなものを、なんでももっていて、それをかんたんにあたえることがおできになります。イエスさまは、てんごくのかぎをもっておられます。たからもののはいったおへやの中に、かぞえきれないほどのしゅくふくをたくわえておられます。それは、とてもせつめいできるようなものではありません。

　おお、イエス・キリストのようなおかたからあいされるとは、なんとすばらしいことでしょう！

　さらにまた、イエス・キリストは、とてもよいおかたです。きちんとしたしかたで、おめぐみをもとめるなら、だれをも、はねつけたりなさいません。なまいきでない、やさしいこころでおいのりする人に、「だめだ！」、といったことは、一どもありません。

　おお、イエス・キリストのようなおかたからあいされるとは、なんとすばらしいことでしょう！

　みなさん。こうしたことをかんがえてごらんなさい。あなたは、えらいともだちが、ほしいとおもいますか？　なんでももっているともだちが、ほしいとおもいますか？　しんせつなともだちが、ほしいとおもいますか？　あなたがほしがっているのは、そのようなしゅるいのともだちですか？　それならたしかに、せかいじゅうをさがしても、イエス・キリストのようなともだちはどこにもいないはずです。イエス・キリストのあいよりも、ねうちのあるあいは、けっしてありません。

　イエス・キリストからあいされる人々は、さいわいな人、しあわせな人です。そのような人々のたましいに、イエスさまがどれほど大きなことをしてくださるか、わたしは、その十ぶんの一もつたえられないでしょう。

　イエスさまは、その人々のつみを、ぜんぶゆるしてくださいます。その人々のおこなうわるいことを、ぜんぶゆるしてくださいます。その人々を、ごじぶんのちであらい、ゆきよりもしろくし、しみ一つないようにしてくださいます。みなさん。それこそ、あなたやわたしがひつようとしていることだ、とわたしはおもいます。わたしたちはみんな、たくさん、たくさんつみをおかしてきたからです。

　それだけでなく、イエスさまは、その人々がよくなるためのちからをくださいます。その人々のこころに、ごじぶんのみたまさまをいれてくださいます。そして、その人々が、かみさまのみちをあいし、そのみちをあゆむのがすきになるようにしてくださいます。みなさん。これも、あなたやわたしがひつようとしていることです。わたしたちは、うまれつき、とてもわるくて、ねじまがったこころをしています。わたしたちは、じぶんからは、ぜったいに、かみさまのみちをあいするようにはなりません。

　それだけでなく、イエスさまは、ごじぶんのあいする人々が、ひとりもまいごにならないように、まもってくださいます。ひつじかいがひつじをまもるように、その人々をまもられます。どんなわるものや、あくまにも、その人々のたましいをほろぼすのをおゆるしになりません。みなさん。これもまた、あなたやわたしがひつようとしていることです。わたしたちはみんな、とてもよわく、おろかないきものだからです。わたしたちは、ひとりぼっちにさせられたら、ぜったいに、ぶじではすみません。

　そしてさいごに、イエスさまは、ごじぶんのあいする人々のために、てんごくに、ばしょをよういしておられます。その人々がすむことになる、ひかりかがやくおうちを、もっておられます。それは、つみからも、かなしみからも、なやみごとからも、とおくとおくはなれたところにあります。みなさん。これもまた、あなたやわたしにとって、よいしらせです。このことをかんがえると、うれしくならないでしょうか？　イエスさまは、わたしたちのために、一つのおうちをそなえておられ、わたしたちは、いつ、このよをさっても、おだやかで、やすらかなところへ、いくことになるのです。

　こうしたすべてのことを、しゅイエス・キリストは、そのあいする人々のために、おこなってくださいます。ごらんなさい！　そうした一つ一つのことがらの、なんととほうもない、なんとすばらしいことでしょう！　イエスさまは、その人々を、すべてのつみからきよめてくださいます。よい人になるちからをくださいます。まいごにならないように、きづかってくださいます。その人々のためのおうちを、てんごくによういしておられます。

　みなさん。これこそ、ほんとうのあいです。ぜひともじぶんのものとすべきあいです。はじめにおはなししたとおり、まことに、せかいじゅう、どこをさがしても、キリストのあいにくらべられるようなものは、なに一つないでしょう。イエス・キリストにあいされることほどすばらしいことは、なにもありません！

　2.　それでは、二ばんめのこととして、イエスさまがあいされる人とはどういう人なのかを、みてみましょう。このおことばで、イエスさまは、わたしたちにこうおしえておられます。「わたしをあいするものを、わたしはあいする」、と。

　さて、わたしたちがイエス・キリストをあいしているかどうかは、どうすればわかるでしょうか？　これは、ほんとうにたいせつなもんだいです。もしかすると、あなたは、こういうかもしれません。イエスさまをあいしている人だとすぐわかるような、めじるしや、しるしは、なにもないのですか？と。みなさん。それはある、とわたしはおもいます。そして、そのめじるしや、しるしが、どんなものであるかを、わたしは、これからおはなししたいのです。

　そこで、まず一つのこととして、おぼえておいてほしいのは、イエス・キリストをあいしている人々は、イエスさまが、せいしょの中でいっておられることを、なんでもしんじる、ということです。

　せいしょは、わたしたちがみんな、つみびとである、といっています。――まいごになった、ほろびつつあるつみびとで、ねじまがった、ずるいこころでいっぱいで、かみさまから、おこられるねうちしかないものだ、といっています。おおくの人は、このようなことを、ぜんぜんしんじることができません。そういう人々は、じぶんがそれほどわるいにんげんだ、とはどうしてもかんがえるきになれないのです。――そのように、いわれるのが大きらいなのです。イエス・キリストをあいする人々は、そうではありません。その人々は、そうしたことをぜんぶしんじます。よろこんで、こういいます。「そうです。そうです。まったくそのとおりです」、と。

　さらに、せいしょのおしえによると、すくわれたければ、わたしたちは、キリストのところにきて、キリストだけにたよらなければなりません。せいしょによると、キリストのちのほかなにも、わたしたちのつみをあらいながすことはできません。キリストによらなければ、だれひとり、ゆるされることはできません。おおくの人は、このこともしんじようとしません。そういう人々は、じぶんのよいところが、ぜんぜん、てんごくにはいるたすけにならないことなど、おもいもよらないのです。しかし、イエス・キリストをあいする人々は、こうしたことを、ぜんぶしんじます。そういう人々は、イエスさまのみことばを、そのままうけいれます。じぶんのよいところをたよりにするのをやめ、よろこんで、こういいます。「わがみののぞみは、ただキリストにかかれり。キリストのほか、よるべきかたなし」、と。

　みなさん。イエス･キリストをあいしている、というのであれば、イエスさまのいわれることをしんじない、などということはありえません。もし、あなたのいうことを、かぞくの人たちがしんじてくれないとしたら、それが、どんなにかなしいことか、かんがえてもごらんなさい。もし、かぞくの人たちが、こんなことをいうとしたら、それがどんなにつめたくて、いじわるなことか、おもってもごらんなさい。「おまえのいうことなんか、ぜんぜん、あてになるものか。おまえのことばをしんようするなんて、できるわけないだろう」。こんなことをいわれたら、きっとわたしたちは、もうじぶんが、その人たちからあいされていないんだ、とおもうでしょう。ですから、このことが、イエス・キリストをあいしている人々の、一つのめじるしなのです。そういう人々は、イエスさまからいわれたことを、けっして、うたがいません。ひとことももらさず、しんじます。

　もう一つのこととして、おぼえておいてほしいのは、イエス･キリストをあいする人々は、イエスさまをおよろこばせしようとする、ということです。みなさんもしってのとおり、よの中では、だれかをあいしている人は、あいての人をよろこばせようとします。その人からいわれたとおりのことをし、その人がしてほしいとおもうことをし、その人からおしえられたことをわすれず、その人からいいつけられたことを、こころにとめようとします。では、どうして、そういうふうにするのでしょうか？　それは、その人をあいしているからです。

　それどころか、その人のみているまえだけでなく、その人がよそにいって、みえなくなったときも、やはりその人をよろこばせようとします。ほんとうのあいがある人は、いつもこうかんがえるのです。「わたしのたいせつなおともだちは、わたしになにをしてほしいのかしら？」、と。もし、あなたがいたずらをして、おとうさんやおかあさんから、してはいけない、といいつけられていたことをしているところをみつかったとしたら、おとうさんやおかあさんは、このようにいうのが、とうぜんではないでしょうか。「あらあら。おまえは、わたしのことを、ほんとうには、あいしていないんじゃないかしらね」、と。そうです。それがとうぜんです。ほんとうのあいがある人は、いつも、こころからいいつけをまもります。それで、せいしょはこういっているのです。「おさなごでさえ、なにかするとき、そのおこないがじゅんすい［ほんもの］なのかどうか……をあきらかにする」（しんげん20しょう11せつ）。

　さて、みなさん。あなたがじぶんのともだちをあいしていれば、その人をよろこばせようとするのと、まったくおなじように、イエス・キリストをあいしている人々は、イエスさまをおよろこばせしようとするのです。そういう人々は、いつもイエスさまのみこころをおこなおうとしています。いつもイエスさまのきまりをまもり、イエスさまのめいれいのとおりにせいかつし、イエスさまのいいつけにしたがおうとします。そういう人々は、イエスさまのきまりがきびしいとか、つらいとか、いやだなどとは、けっしていいません。イエスさまのみちをあるくのは、その人にとってよろこびなのです。

　みなさん。おとなでも子どもでも、イエス・キリストをほんとうにあいしている、というのであれば、イエスさまにしたがおうとしない、などということはありえません。イエスさまは、ヨハネ15しょう14せつでこういっておられます。「わたしがあなたがたにめいじることをあなたがたがおこなうなら、あなたがたはわたしのともです」、と。

　ということは、これもまた、イエス・キリストをあいしている人々の、もう一つの、たしかなめじるしなのです。そういう人々は、どんなことでも、イエスさまをおよろこばせしようとします。

　さあ、これで、このおことばのはんぶんを、はなしおえました。ここでしばらく、じっとだまって、いまきいたことを、かんがえてごらんなさい。ひとりひとり、この小さなしつもんを、じぶんのこころにしてみましょう。「わたしは、ほんとうにイエス・キリストをあいしているのかしら、あいしていないのかしら？　わたしは、イエスさまがいわれたことをしんじているのかしら？　イエスさまを、およろこばせてしているかしら？」　このしつもんに、「はい」、とこたえられる子は、イエスさまが、とくべつにあいしておられる子どもです。おお、イエスさまのおことばを、おぼえておきましょう。「わたしをあいするものを、わたしはあいする」。

　3.　でも、このおことばの、のこりはんぶんに目をむけて、そこからなにをおしえられるか、みてみましょう。ここは、まえはんぶんとおなじくらい、よろこばしいところだと、ほんとうにおもいます。というのも、ここには、すばらしいやくそくがふくまれているからです。「わたしをねっしんにさがすものは、わたしをみつける」。

　みなさん。あなたやわたしは、どうしたらイエス・キリストをさがせるでしょうか？　イエスさまは、にんげんのように、ちじょうでくらしてはいません。わたしたちは、目でイエスさまをみることができません。てをのばして、イエスさまをつかまえることもできません。それでもイエスさまは、いっておられるのです。「わたしをねっしんにさがすものは、わたしをみつける」、と。これは、どういういみでしょうか？　いまから、それをせつめいしてみましょう。

　まずはじめに、イエス・キリストは、イエスさまごじしんの、ごほんの中で、さがさなければいけません。せいしょは、イエス・キリストのごほんです。イエスさまのことをしりたい、とおもう人はだれでも、いっしょうけんめい、せいしょをよまなければなりません。イエスさまは、みなさん、ひとりひとりに、こういっておられます。「せいしょをしらべなさい」、と。そしてイエスさまは、せいしょの中でイエスさまをさがそうとする人に、せいれいさまをあたえて、ごじぶんのことを、なんでもおしえてくださいます。

　みなさん。いっしょうのあいだ、まいにち、きちんと、せいしょをよむ人になってください。みことばを、あなたのうちに、ゆたかにすまわせましょう。そうすれば、あなたは、ほんとうにかしこくなります。せいしょを、まいにちよみましょう。たくさんよみましょう。できるだけ、おぼえるようにしましょう。せいく［せいしょのおことば］を、あんしょうしましょう。わたしがはじめてうけもったきょうかいのあるとちにすんでいた、小さな女の子のことをおもいだします。その子は、一しゅうかんのうちに、70もせいくをおぼえることができたのです。しとパウロは、とてもよろこばしいことをテモテにむかって、おもいださせています。テモテは、子どものころから、せいしょにしたしんでいたというのです！　さて、このことについて、みなさんぜんいんが、どうしてテモテのようになっていけないわけがあるでしょうか？　わたしは、みなさんがぜんいん、この子たちは、せいしょをよむ子どもたちだ、といわれる子になってほしいとおもいます。おうちにいるときも、れいはいにでたときも、せいしょをよむ子どもたちだ、といわれてほしいとおもいます。

　こういうわけで、これが、イエス・キリストをさがす一つのやりかたです。あなたは、せいしょの中で、イエスさまをさがさなければなりません。

　二ばんめに、イエス・キリストは、イエスさまごじしんのおうちの中で、さがさなければなりません。イエス・キリストは、このくにに、たくさんのおうちをもっておられます。それは、人々がいっしょにあつまって、イエスさまにおいのりしたり、イエスさまのおはなしをきいたりするばしょのことです。このきょうかいも、その一つです。ふたりでもさんにんでも、イエス・キリストのおなまえにおいてあつまるところには、イエスさまごじしんも、その中におられます。わたしたちの目にはみえなくとも、ほんとうにそこにおられるのです。

　みなさん。わたしは、みなさんがぜんいん、生きているあいだは、まいしゅう、きちんと、イエス・キリストのおうちにいく人であってほしいとおもいます。イエスさまのおうちに、よりつこうとしない、おばかさんな人々のようなことは、けっしてしないでほしいとおもいます。おお、そうした人々は、じぶんのかわいそうなたましいを、なんとかなしいしかたで、きずつけていることでしょう！　また、イエスさまのおうちにいったら、そこできくことには、いつもできるだけ、みみをすませて、ためになることをおぼえるようにしてください。きょろきょろしたり、おとをたてたり、ほかの子とおしゃべりしたりせず、せいしょのおことばや、おはなしを、よくきくようにしてください。イエス・キリストは、そこにおられて、あなたのおぎょうぎを、みておられます。イエスさまは、ごじぶんのおうちにやってくる小さな子どもたちが、おぎょうぎよくしているのをおよろこびになります。しんぼうづよく、そのようにしていさえすれば、かならずイエスさまは、ごじぶんのみたまさまを、あなたの中にいれてくださり、あなたになんでもおしえてくださるでしょう。

　さて、これが、イエス・キリストをさがす、もう一つのやりかたです。あなたは、イエスさまのおうちの中で、イエスさまをさがさなければなりません。

　三ばんめに、イエス・キリストは、ひざまづいて、おいのりをする中で、さがさなければなりません。あなたは、じぶんのたましいにひつようなものを、すべてあたえてくださるように、じぶんのくちでイエスさまにおねがいしなければなりません。どうか、イエスさまのちで、わたしを、わたしのすべてのつみからきよめてください。どうか、イエスさまのみたまさまを、おあたえください。どうか、わたしがすなおで、やさしく、しんせつで、しょうじきな、よい子になれるようにしてください。どうか、わがままでも、なまけものでも、よくばりでも、かんしゃくもちでも、ずるくも、きむずかしい子にもならないようしてください。そうおねがいしなければなりません。また、イエスさまには、なんでもおはなししなければなりません。あなたがなにをこわいとおもっているか、どんなきぶんがしているか、じぶんのたましいのためになにがほしいか、それをなんでもイエスさまにおはなししなければなりません。それが、おいのりです。

　それに、おいのりするときに、イエスさまをこわがるひつようは、ぜんぜんありません。イエスさまが、あなたにのぞんでおられるのは、なんでもすなおに、イエスさまにおはなしすることです。あなたは、なにかほしいものがあれば、すなおにおかあさんに、そういうでしょう。それと、おなじようにすればいいのです。イエスさまは、子どもたちをとてもあいしておられます。イエスさまは、一ど、おでしたちを、とてもおこったことがあります。それは、子どもたちをイエスさまのところにつれてこようとしていた人々を、おでしたちがじゃましたからです。イエスさまはいいました。「子どもたちを、わたしのところにこさせなさい。とめてはいけません」、と。そしてイエスさまは、いまもそのときとかわっておられません。

　みなさん。わたしは、みなさんがぜんいん、いつもおいのりをしている子どもになってほしい、とおもいます。ほしいものは、なんでもイエスさまにもうしあげる子ども、イエスさまにおはなしするのを、こわがらない子どもになることです。おいのりは、イエスさまをさがす、一ばんたしかなほうほうです。おいのりすることがなければ、みなさんのたましいは、ぜったいに、つよく、すくすくそだっていきません。じぶんのおいのりが、とてもつまらない、よわよわしいもののようにおもえても、けっしてきにしてはいけません。ただ、こころから、おいのりするようにしましょう。そうすれば、イエスさまはきいてくださいます。

　しゅイエスは、まじめにいのったおいのりは、ぜんぶきいてくださいます。このちじょうで、どんなに小さい子どもがいのった、どんなに小さなおいのりも、てんでは、はっきりとした、大きなおとで、きこえるのです。てんは、とてもとおくにあるようにおもえますが、しんぱいすることはありません。おいのりをしたしゅんかんに、それはてんできかれているのです。小さなかぎが、大きなドアをあけることはよくあります。おいのりは、そうしたかぎのようなものです。それは、てんのとびらをあけて、あなたを、かみさまのみざ［ざせき］ちかくまで、つれていくことができるのです。さいわいなのは、おいのりすることをよろこびとし、かみさまにねがいごとをたくさんする人です。

　さて、これが、しゅイエス・キリストをさがす、三ばんめのやりかたです。あなたは、おいのりの中で、イエスさまをさがさなければなりません。

　みなさん。これまでわたしは、どうしたらイエスさまをさがしたらよいかを、おはなししてきました。ここからさきにすすむまえに、ひとりひとり、じぶんにしつもんしてみてください。「わたしは、ほんとうにイエスさまをさがしているかしら？」、と。

　4.　しかし、このおことばでは、イエス・キリストをさがす人々についても、おしえられることがあります。それはなんでしょうか？　それは、その人々が、「イエスさまをみつける」、ということです。

　イエスさまは、やくそくしておられます。「わたしをさがすものは、わたしをみつける」、と。このおことばの、なんとすばらしいことでしょう！　かんがえてもごらんさい。もし、わたしたちが、いっしょうずっと、イエスさまをさがしつづけたあとで、けっきょく、ぜんぜんイエスさまをみつけられなかったとしたら、どんなにいやなきぶんがすることでしょう。しかし、イエスさまは、いっておられます。「その人々は、わたしをみつける」、と。

　さて、わたしは、この「みつける」、ということが、どういうことかを、おはなしししたいとおもいます。わたしたちは、イエスさまを、この目でみることはできません。というのも、イエスさまは、てんで、かみさまのみぎがわにすわっておられ、このちじょうにはおられないからです。それなのに、わたしたちは、イエスさまをみつけるだろう、といわれています。どうしてこのようなことがありえるのでしょうか？　では、せつめいしてみましょう。

　あなたは、じぶんのこころときもちの中に、イエスさまがいらっしゃるのが、わかるようになるでしょう。じぶんの中に、あるかんじがすることにきづくでしょう。それは、まるでしゅイエス・キリストがそばにすわっていて、あなたをだいじにしてくれ、あなたにみうでをまわし、あなたにほほえみかけ、やさしくかたりかけてくださっているようなかんじがすることでしょう。ちょうど目のみえない人でも、たいようがぽかぽかと、あたたかくてらしているときには、なにも目にみえなくとも、あかるく、しあわせなきぶんになるのとおなじように、あなたやわたしも、いっしょうけんめいイエス・キリストをさがすなら、すぐにこころがかるくなり、しあわせになるのにきづくでしょう。そして、じぶんの中にあるかんじによって、イエスさまをみつけたことがわかるでしょう。

　みなさん。イエス・キリストをほんとうにみつけた、とかんじられるのは、じつにすばらしく、うっとりするようなことです。おお、イエスさまをみつけるまでは、ぜったいに、さがすのをあきらめないでください！　さがしつづけさえすれば、あなたは、たしかにイエスさまをみつけることでしょう。イエスさまは、とおくに、はなれてはおられません。イエスさまは、わたしたちひとりひとりのすぐそばにおられ、わたしたちがイエスさまによびかけるのを、まっておられるのです。

　イエスさまをみつけたとき、あなたは、しっかりした、おともだちをみつけたようにかんじることでしょう。いつもあなたをあいしてくれて、いつもあなたをみまもってくれて、いつもあなたをきにかけてくれて、いつもあなたをだいじにしてくれて、いつもしんせつにしてくれて、ぜったいにあなたをがっかりさせない、そんなともだちをみつけたようにかんじることでしょう。

　イエスさまをみつけたとき、あなたは、かみさまのみちをあるけるつよさとちからをもらったようにかんじることでしょう。わるいことばと、わるいなかまから、とおくにいられるつよさ、かみさまをよろこばせることをおこなえるつよさをもらったようにかんじることでしょう。

　イエスさまをみつけたとき、あなたは、じぶんのこころの中に、きもちよくなぐさめてくれるおかたが、だれかそこでくらしているようにかんじることでしょう。あなたは、それまでとはくらべものにならないくらい、しあわせで、ほがらかで、みちたりたきもちになるでしょう。それまでとはちがって、ちょっとしたことでは、いらいらしなくなるでしょう。びょうきや、いたみや、しぬことが、こわくなくなるでしょう。

　みなさん。このようなことを、ぜんぶかんじられるようになったら、なんとよろこばしいことでしょう！　では、やってみてください。みなさんひとりひとり、イエス・キリストをみつけることを、やりはじめてください。

　5.　さて、みなさんにおはなしししたいことが、もう一つだけ、このおことばの中にのこっています。それは、ほんのひとことです。でも、このひとことは、とてもたいせつなので、とうていみすごしにしてすますわけにはいきません。それは、「ねっしんに」、ということばです。

　しゅイエス・キリストは、いっておられます。「わたしをねっしんにさがすものは、わたしをみつける」、と。

　みなさん。この「ねっしんに」、ということばは、とくにみなさんのためにかかれたことばです。［えいごのせいしょでは、このことばが、「はやいうちに」とやくされています］。はやいうちにイエス・キリストをさがすとは、あなたが、まだ小さいうちから、イエス・キリストをさがす、ということです。そして、これこそわたしが、みなさんぜんいんにしてほしいことなのです。

　みなさん。イエスさまは、きょうのこの日、わたしのくちをとおして、あなたにひとつのいいつけをあたえておられます。それは、イエスさまは、あなたが、いますぐイエスさまをさがしはじめることをのぞんでおられる、ということです。

　さて、みなさんはぜんいん、わすれないようにしてください。イエスさまをさがしはじめるのに、はやすぎる、などということは、けっしてありません。

　はやいうちにさがすのは、一ばんあんぜんなやりかたです。子どもは、わかくて、げんきかもしれませんが、どんなにわかくて、げんきな子どもでも、ぜったいしなない、などということはありません。というのも、しのちからは、とてもつよいからです。しは、みなさんの中で、一ばんげんきな子でも、すぐにやせおとろえさせ、ばらいろのほっぺたをも、すぐにけっしょくのわるい、やつれたかおにすることができます。しは、とてもざんこくです。しは、かぞくの中のだれをつれていくときも、ぜんぜんわるいとはおもいませんし、だれかのじゅんびができるまで、まっていてくれるようなことはぜったいにありません。しは、すきなときに、あなたをいなくならせてしまいます。わかい人も、としとった人とおなじくらい、しんでいく、とわたしはおもいます。おはかのいしをみると、わかい人たちのなまえが、としとった人たちのなまえと、おなじくらいたくさん、かかれています。

　みなさん。あなたは、イエスさまをぜんぜんさがさないまま、しんでいきたい、とはおもわないでしょう。おお、では、わすれないでください。はやいうちにさがすのが、一ばんあんぜんなやりかたです！

　さらにまた、それだけでなく、はやいうちにさがすのは、一ばんしあわせなやりかたです。たしかに、イエス・キリストをともだちにするのが、それほどよろこばしいことだとしたら、イエスさまをともだちにするのは、はやいにこしたことはありません。ある子どものいきかたが、イエスさまをおよろこばせしているとき、その子のせいかつが、どれほどしあわせになるものか、とうていわかりません！　なにもかもが、あかるく、ほがらかなものにおもえます。べんきょうは、ずっとかんたんにおもわれ、あそびは、ずっとよろこばしくおもわれます。おともだちは、ずっとしんせつになり、なやみごとは、ずっとたいへんでないもののようにおもわれます。せいかつのすべてが、ずっとらくになったようなきがします。みなさん。わたしはあなたに、こうしたすべてのことを、あじわってほしいとおもいます。では、ぐずぐずせずに、いそいでイエスさまをさがしはじめましょう。

　さいごのさいごに、はやいうちにイエスさまをさがすのは、一ばんかんたんなやりかたです。みなさんもしってのとおり、しなくてはならないしごとがたくさんあるときには、はやめにはじめることほど、たいせつなことはありません。あなたが、じぶんのたましいについてしなくてならないことも、ちょうどそれとおなじです。じぶんをすくうことのできる、たったひとりのおかたをさがすことは、はやめにはじめるべきです。くらくなるまえにかたづけなくてはならないしごとがある人は、あさはやくおきるようにきをつけます。みなさん。たましいのためのしごとも、それとおなじようにしなければなりません。イエスさまは、じんせいのあさのうちに、さがすべきです。だれもはたらくことのできない、しというよるがくるまえに、あなたのしごとをかたづけなくてはなりません。それをあとまわしにしていたら、としをとるたびに、それがたいへんになっていくのにきづくでしょう。――しなくてはならないことがふえるのに、それをするじかんのほうはへっていくからです。としをとるたびに、あなたは、じぶんのこころががんこになり、ただしいことをするのがいやになっていくことにきづくでしょう。いまは、あなたのこころは、わかいきのように、やわらかくて、しなやかで、イエスさまのたすけがあれば、どういうかたちにでも、まげることができます。でも、あとなんねんかするうちに、あなたのこころは、つよくて、ぶあついきのようになります。それは、がんじょうで、よくねをはっているので、大かぜでもふかないかぎり、ぜんぜんゆれることがありません。みなさん。いますぐイエスさまをさがしはじめましょう。わたしは、あなたが、なるべくつらいおもいをしないで、てんごくへのたびをしてほしいのです。

　こうしたことを、かんがえてください。よくよくかんがえて、イエスさまをはやいうちにさがしはじめてください。それは、一ばんあんぜんで、一ばんしあわせで、一ばんかんたんなやりかたです。わかいときからしゅをおそれていた、オバデヤのようになりましょう。「かみと人とにあいされ」て大きくなった、わたしたちの、すばらしいしゅイエス・キリストごじしんのようになりましょう。

　イエス・キリストが、もう一どこのせかいにやってくるときのことを、かんがえてごらんなさい。イエスさまは、てんのくもにつつまれて、ちからと、大いなるえいこうとともに、もう一ど、やってこようとしておられます。イエスさまは、よなかにどろぼうがはいるときのように、だれもおもってもいないときに、とつぜんやってくることでしょう。イエスさまは、イエスさまをあいしている人たちを、ぜんいんあつめて、みちちのおうちにつれていき、えいえんに［いつまでも］しあわせにしてくださるでしょう。でもイエスさまは、イエスさまをさがそうとしなかった、なまけもので、こころのねじけた、しんこうをもたない人々を、ぜんいんおきざりにして、えいえんにひどくつらくて、みじめなままにすることでしょう。

　みなさん。イエス・キリストは、いますぐにでもやってくるかもしれません。それが、どのくらいすぐなのかはわかりません。そのとき、ほかの人々がてんごくにあつめられるのをみながら、じぶんはおいてきぼりにされるとしたら、なんとかなしいことでしょう！そのときに、こうかんじるとしたら、なんとおそろしいことでしょう！　「わたしも、あつめられることはできたのに、わたしは、イエスさまをさがさなかった！」、と。

　また、あの大いなるさばきの日のこともかんがえてごらんなさい。そのときは、わたしたちがぜんいん、かみさまのまえにたち、じぶんのしてきたことを、せつめいしなくてはなりません。すくわれた人々の中には、そのとき、こんなふうにいう人がいるでしょう。「わたしは、40さいになるまで、一どもイエス・キリストをさがそうとはしませんでした。わたしは、じぶんのじんせいのはんぶんいじょうも、むだにしてしまいました」、と。

　また、べつの人はこういうでしょう。「わたしは、20さいになるまで、一どもイエスさまをさがそうとはしませんでした。わたしは、じぶんのじんせいのうち、なんねんもなんねんも、むだにしてしまいました」、と。

　しかし、ある人たちは、このようにいえるでしょう。「わたしは、とても小さいころに、イエスさまをさがしました。それで、イエスさまをあいそうともしていなかったころのことは、ほとんどおぼえていません」、と。

　みなさん。そのときに、このようにかんがえられる人たちは、なんとよろこばしくおもうことでしょう！　じぶんのじんせいの、おわりのころだけでなく、はじめのころも、イエス・キリストにおささげしてきたとかんじられるとしたら、なんとすばらしいことでしょう！　じぶんのいっしょうのおわりごろだけでなく、はじめのころにも、じぶんのすくいぬしをあいしてきた人々は、なんとかがやいてみえることでしょう！　ぜひともしゅが、みなさんのおおくを、そうした人々の中にいるようにしてくださいますように。おお、はやいうちにイエスさまをさがしましょう。みつけることができるうちに、イエスさまをさがしましょう。

　さて、みなさん。そろそろおはなしをきりあげて、みなさんをかえらせなくてはならないじかんです。もしかすると、わたしがみなさんぜんいんと、このちじょうでもう一どあうことは、もうないかもしれません。じっさい、そうしたきかいは、ほとんどまちがいなくもうやってこない、とおもいます。でも、わたしたちはぜんいん、おわりの日には、またあうことになるはずです。わたしがみなさんにぜひともおねがいしたいのは、いまイエス・キリストと、みなさんのたましいについて、わたしがおはなししてきたことを、よくかんがえることです。わすれないでください。わたしは、みなさんがぜんいん、しあわせな子どもになってほしい、とおもっています。そして、しあわせになるためには、イエス・キリストをあいさなければならないのです。

はやいうちにしゅをさがす［了］

本章の翻訳にあたっては、東京聖書教会の S・N 兄がすでに翻訳しておられた訳文を参考にさせていただきました。S・N 兄に感謝いたします。

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