神はサタンを滅ぼすことがおできになりますか？
聖書のどこかに、神がサタンを滅ぼすことができると教えている箇所があるかどうかはわかりませんが、確かに神は、適当と思われれば、ご自分がお造りになったものを何であれ滅ぼす、つまり消滅させることがおできになります。神は、それを無から有へと存在させたお方ですから、その存在を消し去ることもできるのです。そうでなければ神は全能ではないことになります。
しかし、サタンを滅ぼし去ることが神のみこころでないことは聖書から明らかです。サタンは昼も夜も永遠に存在し続け、永遠に苦しみを受け続けるのです（黙20:10）。
もし、この質問がヘブル2:14に関係しているとしたら、その箇所の「滅ぼす」という言葉は、「絶滅させる」という意味ではなく、「無力にする」という意味です。
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もし神が全能のお方なら、なぜ神はサタンを滅ぼさないのですか？
それは、神にはまだ、サタンを通して果たすべきご目的があるからです。サタンそのものは邪悪であっても、そのサタンを通して、神はご自分の善なる目的をなしとげられます。いつの日か私たちは、その目的がどのようなものであったか理解することでしょう。そしてサタンのことすら神に感謝するようになるでしょう。神は、人の怒りを用いるばかりでなく、サタンの怒りすらもご自分の賛美のため用いられます。パウロを打つためにつかわされたサタンの使いは、パウロにとっては、良い結果しか生みませんでした。そのことによってパウロは、分を越えて高ぶらないようにさせられたのです（IIコリ12:7）。